「このまま定年まで今の職場で働き続けるなんて考えられない」
そう感じたとき、頭に浮かぶのが「自分で稼ぐ力をつけたい」「副業で逃げ道を作りたい」という選択肢です。しかし、公務員である以上、必ず立ちはだかるのが地方公務員法38条(国家公務員法103条・104条)による「兼業の禁止」という壁です。
職場の規則を破って処分を受けるリスクは絶対に避けなければなりません。というか、犯罪になっちゃいます。しかし、実は「在職中に自分名義で1円も収益を受け取らない形」を徹底すれば、法令に違反することなく、退職後に毎月数万〜十数万円を生み出す「Web資産」と「スキル」を安全に育てることができます。
公務員として20年勤務し、係長職や体調不良による休職を経験した筆者が、在職中の身を守りながら将来の逃げ道を作るブログ構築手順を詳しく解説します。
※なお、「すでに心身が限界で、副業の準備どころではない」という状態の方は、副業よりもまず専門医を受診して休養を取ることを最優先にしてください。精神科の受診から診断書をもらうまでのリアルな流れについては、以下の記事で詳しくまとめています👇

1. 公務員法が禁じているのは「営利活動」と「報酬」
まず、公務員法が何を制限しているのかを正確に把握しておく必要があります。
法律で明確に制限されているのは、主に以下の3点です。
- 営利企業の役員等への就任(会社を設立して代表になるなど)
- 自ら営利企業を営むこと(個人事業主として営利活動を行うこと)
- 報酬を得て事業や事務に従事すること(労働の対価として金銭を受け取ること)
裏を返せば、「報酬を得ない趣味の情報発信」や「非営利での執筆活動」は、法律上何ら禁止されていません。文章を書くことや、Webサイトを立ち上げて日々の知見をまとめる行為そのものは、個人の表現の自由の範囲内にあります。
つまり、違反になるかどうかの境界線は、「金銭(報酬・収益)が発生し、本人の口座に入金されているかどうか」になります。
2. 在職中に自分名義で収益を得ずにブログを育てる3つの安全策
在職中にリスクをゼロにしつつ、将来の収益基盤を作る具体的な運用方針は以下の3つです。
① 広告を一切貼らず「完全非営利の趣味ブログ」としてドメインを育てる
最も安全かつ確実な方法がこれです。Google AdSenseやASP(アフィリエイト)の広告リンクを一切貼らず、読者の役に立つ記事だけを書き溜めていきます。
ブログは開設して最初の3〜6ヶ月間、Googleの検索エンジンに評価されにくく、アクセスがほとんど集まりません。この「収益がほぼ出ない助走期間」を在職中に消化してサイトの信頼性(ドメインパワー)を高めておき、退職した瞬間に広告を設置すれば、初月からアクセスと収益を両立させることが可能になります。
② アフィリエイトの成果承認・振込を保留(ストック)しておく
一部のASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)では、発生した報酬の支払いを一定期間留保できる仕組みがあります。
ただし、税務上は「権利が確定した時点(成果発生・確定時)」で所得とみなされるリスクが残るため、厳格な安全を期すのであれば、在職中は広告タグそのものを貼らない方針を推奨します。
③ 家族(配偶者等)の名義で運営し、自身は無償のアドバイザーに徹する
配偶者がいる場合、サーバー契約、ドメイン取得、ASP口座の開設をすべて配偶者名義で行い、公務員本人は無償で記事のアイデア出しやアドバイスを行う形を取る選択肢もあります。
この場合、発生した収益は配偶者の所得となり、公務員本人には金銭的利益が渡りません。ただし、家庭内での役割分担や確定申告の管理が必要となるため、夫婦間での十分な話し合いが前提となります。そもそも妻の理解がなければこれはできません。
3. なぜ「退職してから」では遅いのか?
「それなら、仕事を辞めてからブログを作り始めればいいのではないか」と考える方も少なくありません。しかし、Webビジネスの構造上、退職後にゼロから立ち上げるのは大きなリスクを伴います。
| 比較項目 | 退職後にゼロから開始 | 在職中に非営利で構築 |
|---|---|---|
| 初期の無収入期間 | 半年〜1年の無収入に耐える必要がある | 給与を受け取りながら助走期間を消化できる |
| 精神的プレッシャー | 「早く稼がなければ」と焦り質の低い記事になる | 生活費の心配がなく読者ファーストの記事が書ける |
| 退職直後の展開 | アクセスゼロからのスタート | 既にアクセスがある状態で即座に収益化へ移行可能 |
| スキルの習得 | ライティングやSEOを退職後に試行錯誤 | WordPressの操作や構成力を在職中に習得完了 |
ブログの立ち上げと記事執筆は、退職後の生活を守るための「先行投資」です。給与という安定したキャッシュフローがあるうちに基盤を完成させておくことこそ、最も堅実なリスク管理といえます。
4. 在職中に身バレとトラブルを防ぐ安全運用の鉄則
在職中にブログを運営する際は、法的な側面に加えて「職場での身バレ防止」を徹底する必要があります。
- WHOIS情報の公開代行を必ず有効にする:ドメイン登録者の本名や住所がWeb上に公開されないよう、サーバー契約時に無料の公開代行サービスを利用します。
- ペンネーム(匿名)で執筆する:実名や所属組織(○○市役所、○○県警など)を特定できる情報は一切記載しません。
- 職場での公務内容・内部機密は絶対に書かない:地方公務員法34条(国家公務員法100条)の守秘義務違反を避けるため、具体的な事件・業務・個別事案には一切触れず、制度の解説や自己管理のノウハウに限定します。
- 職場の端末や勤務時間内には作業しない:自宅の私用パソコンと個人回線のみを使用し、職務専念義務を徹底します。
5. 匿名ブログを安全に立ち上げる推奨環境
将来的な収益化を見据えて個人ブログを開設する場合、無料ブログ(はてなブログやAmebaなど)ではなく、最初から独自ドメインとWordPressで構築しておくのが鉄則です。無料ブログでは突然のアカウント停止リスクがあり、ドメインパワーを資産として手元に残せないためです。
公務員の安全な個人ブログ構築には、設定がシンプルで身バレ対策(WHOIS公開代行)が標準装備された環境を選びます。
- レンタルサーバー:ConoHa WING(コノハ ウィング)
※初期設定でWHOIS情報公開代行が完全無料。国内屈指の表示速度を誇り、WordPressの初期セットアップが最短10分で完了します。 - WordPressテーマ:SWELL(スウェル)
※専門的なプログラミング知識が不要で、直感的なブロック操作だけで読みやすく清潔感のあるメディアを構築できます。
初期費用はサーバー代の月額1,000円程度のみです。在職中は収益化を急がず、まずは週に1〜2本のペースで丁寧な記事を積み上げていきましょう。

私のブログもこの構成で作成しています!
身バレを防ぎながら最短10分でWordPressブログを開設する具体的な手順は、以下の記事で画像付きで詳しく解説しています👇


組織に依存しない「第2の選択肢」を持つ
公務員として長く働いていると、「この組織でしか生きられないのではないか」という閉塞感を抱きがちです。そのプレッシャーが、激務や人間関係に直面したときに心を追い詰める大きな原因になります。
在職中に1円も稼がなくても、「自分の力だけで作ってきたWebサイトがある」「文章を書いて読者に価値を届けるスキルがある」という事実だけで、職場での精神的な余裕が出ます。
ルールを誠実に守りながら、将来の自分を助けるための静かな準備を、今日から始めてみてください。
また、Webブログによる副業準備だけでなく、新NISAを活用した「金融資産による逃げ道」の具体的な作り方については、以下の記事で実体験をもとに詳しく解説しています👇
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