「新NISAの口座開設したけど、どれを買えばいいの?」
「ネットやSNSでは『S&P500の方が儲かる』『オルカンの方が無難』と意見が割れていて、どちらを選べばいいのか分からない」
証券口座の画面を進めながら、最後にどちらを選ぶべきか悩んでしまう気持ち、とてもよく分かります。
真面目な公務員ほど、「損をしたくない」「後悔しない選択をしたい」と慎重になってしまうものです。
こんにちは、なすです!
私自身、約20年間公務員として勤務し、15年以上前から特定口座やインデックス投資を継続して、資産5,100万円を築いてきました。
その経験から、同じ公務員として働くあなたへ私の考えをお伝えします。
「公務員なら、迷わずオルカン(全世界株式)に全振りして、日々の相場を完全に忘れるのが最適解」です。
これは、単に「オルカンの方が安全だから」という教科書的な理由ではありません。公務員という職業の給与構造、人生全体のポートフォリオ、そして日々のメンタル維持を考えたとき、これ以上に理にかなった選択肢がないからです。
なぜ公務員は米国株(S&P500)に集中投資する必要がないのか、実体験と客観的な事実からお話しします。
💡 この記事でわかること
- 公務員の身分そのものが「数千万円クラスの日本円債券」である事実
- なぜ公務員が新NISAで「株式(オルカン)に全振り」して良いのか
- ここ数年の好調さに隠れた「米国株の暗黒の10年」の教訓
- 胃痛と激務に苦しんだ休職期、オルカンがくれた「相場を消去できる自由」
1. あなたの身分そのものが「巨大な日本円の債券」である
一般的な投資本やFPの解説を読むと、よくこう書かれています。
「株式100%は値動きが激しすぎて危険です。国債などの『債券』を半分組み合わせてリスクを抑えましょう」と。
しかし、このアドバイスを公務員がそのまま真に受ける必要はありません。
なぜなら、公務員として働いている時点で、あなたはすでに数千万円規模の「超優良な日本円の債券」を人生のポートフォリオに抱えているのと同じだからです。
- 倒産のリスクが極めて低い(というか、無い)(民間企業のような業績悪化による突然の解雇もない)
- 毎月決まった日に確実に給与が振り込まれる(超安定したキャッシュフロー)
- 退職手当と共済年金という手厚い後払い給与が用意されている
定年までに受け取る生涯賃金と退職金は、合計で2億円前後にのぼります。
つまり、あなたの人的資本(働くことで得られる生涯収入)は、国や自治体が元本を保証している巨大な債券そのものです。
本業側ですでに「日本円の守り」が盤石に固まっている公務員が、わざわざ新NISAの非課税枠の中でまで手堅い債券や金(ゴールド)を買う必要はありません。新NISAの枠は、世界の経済成長を丸ごと取り込める「株式100%」に思い切って全振りするのが最も効率的なのです。
2. なぜ米国(S&P500)ではなく「オルカン(全世界)」なのか?
「株式100%でいくなら、ここ10年でリターンの高かったS&P500に全振りした方が増えるのでは?」と考える方もいるでしょう。
しかし、15年以上前から投資を続けてきた私から見ると、公務員がS&P500だけに資産の未来を預けることには、見落とされがちなリスクがあります。
① 米国株にも「10年間リターンがゼロだった時代」がある
現在SNSで「S&P500一択」と発信している人の多くは、2010年代以降の米国ハイテク株を中心とした歴史的な上昇相場しか経験していません。
しかし、歴史を少し遡れば、2000年のITバブル崩壊から2008年のリーマンショックに至るまでの約10年間、S&P500のトータルリターンがほぼマイナス〜ゼロ近辺で低迷し続けた「失われた10年」が存在します。
私たちがこれから積み立てる新NISAは、10年、20年、30年先まで続く長期戦です。
あなたが50代や60代を迎えたとき、ちょうどその「米国株の冬の時代」が重ならないと言い切れるでしょうか。過去の好調さだけを根拠に、1つの国に退職後の命運をすべて賭けるのは、生活防衛を第一に考える公務員にとってリスクの取りすぎです。
② 20年後の覇権国を予想しなくていい「自動リバランス」
オルカン(全世界株式)の最大の強みは、「どの国が成長しても、市場の大きさに合わせて勝手に中身を入れ替えてくれること」です。
- 現在:アメリカが世界経済の中心なので、オルカンの中身も約60%が米国株
- 将来:もしインドや他の新興国、欧州が台頭してアメリカが衰退したら、オルカンが自動的に米国株の比率を下げ、成長国の比率を増やしてくれる
「30年後もアメリカが覇権を握り続けているか?」という未来予知を自分でする必要は一切ありません。
地球全体に広く網を張っておけば、世界のどこかで新しい技術が生まれ、人口が増え、経済が拡大している限り、オルカンはその恩恵を漏らさず自動で拾い集めてくれます。
3. 私が倒れたとき、オルカンがくれた「相場を忘れる自由」
数字上のリターン以上に、私が「公務員には絶対にオルカンを勧めたい」と思う理由があります。
それは、「勤務中や療養中に、株価や為替のニュースをほぼ消去できるから」です。
私自身、中間管理職として上司と部下の板挟みになり、毎朝の動悸に耐えかねて心療内科で診断書をもらい、病気休暇に入った経験があります。
そんな自責の念と将来の不安で押しつぶされそうになっていたとき、スマホでニューヨーク市場のチャートをチェックしたり、為替の変動を気にしたりする精神的な余裕はありませんでした。
もしその時、特定の国や企業に集中投資していたらどうだったでしょうか。
「アメリカの景気が悪化したら自分の資産はどうなるのか」「利下げで株価が暴落したらどうしよう」と、ただでさえ限界だった心に、さらに新しい不安の種を背負い込むことになっていたはずです。
しかし、私の資産の主軸はオルカンでした。
「地球が回って世界中の人々が日々生活を営んでいる限り、この資産は守られている。自分は何も考えなくていい」
そう確信できたからこそ、証券口座の画面を開かず、傷ついた心と体を休めることだけにエネルギーを使うことができました。
仕事で神経をすり減らしている現役の公務員にとって、投資信託に必要なのは「ほんの少しの高い利回り」ではなく、「何があっても枕を高くして眠れる安心感」です。
4. 公務員の新NISA実践ルール:給与日の翌日に自動積立して放置する
公務員が新NISAで資産の逃げ道を作るための具体的なルールは、驚くほどシンプルです。
- ネット証券(SBI証券または楽天証券)で新NISA口座を開設する
- 「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を1本だけ選ぶ
- 毎月の給与支給日(またはクレジットカード決済日)に定額積立を設定する
- 設定が終わったら証券会社のアプリをスマホのトップ画面から消し、日々の株価を見ない
給与天引きと同じ感覚で毎月一定額を自動で買い付ける「ドルコスト平均法」にしておけば、相場が暴落したときには自動的に多くの口数を安く仕込むことができます。
上がっても良し、下がっても安く買えて良し。あなたが職場でどれだけ理不尽な対応に耐えていようと、あなたの資産は水面下で着実に育っていきます。

「オルカン」と名の付く投資信託はたくさんあるので注意。
私が積み立てているのは、
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
5. まとめ:一番のリスクは「悩み続けて始めないこと」
「オルカンか、S&P500か」
ネット上で繰り広げられている議論に何週間も巻き込まれて、口座開設の手を止めてしまうことこそが、未来のあなたにとって一番の損失です。
資産形成において最も強力な武器は、銘柄選びの巧みさではなく、「時間を味方につけて早くスタートを切ること」だからです。



迷って始めないくらいなら「S&P500」の投資信託もいいと思います!
- 公務員の身分そのものが巨大な日本円債券だから、新NISAは「株式100%」で攻めていい
- 特定の1国に未来を賭けず、世界の成長を自動で取り込める「オルカン」が最も合理的
- 自動積立を設定したら、相場のことは完全に忘れて日々の暮らしと健康を守る
胸ポケットに「少しずつ育っていく資産(逃げ道)」があるだけで、職場の上司の小言や組織の理不尽に対する心の余裕は大きく変わります。
あれこれ悩む時間はもう終わりにして、まずはオルカンを相棒に、今日から小さな第一歩を踏み出してみませんか?
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本記事は投資信託に関する一般的な情報提供および筆者の個人的な経験の共有を目的としており、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を行うものではありません。投資信託は株式市場の変動や為替リスク等により基準価額が下落し、元本割れが生じるおそれがあります。過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。お取引にあたっては、各金融機関の契約締結前交付書面(目論見書等)を十分にご確認のうえ、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。








