「夜中に目が覚める、そのまま朝まで眠れない」
「常に動悸がする」「部下に話しかけられても、頭に入ってこない」
「休日も仕事のことを考えて吐き気がする」
もし今、あなたがこんな状態にあるなら、まず最初にお伝えしたいことがあります。
「今すぐ立ち止まって休んでください。」
真面目で責任感の強い公務員ほど、「自分が休むと周りに迷惑がかかる」「これくらいで休むなんて甘えだ」と限界を超えて粘ってしまいます。
しかし、心が完全に壊れてしまってからでは、回復までに年単位の時間がかかってしまいます。
この記事では、公務員として限界を迎えていた私が、精神科(心療内科)を受診し、診断書をもらって療養休暇に入るまでの実体験と具体的な手順を隠さずすべてお伝えします。
「休むための最初の一歩」を踏み出すための安全なガイドとして参考にしてください。
※本記事は筆者個人の実体験に基づく記録です。医学的な診断や治療方針を示すものではありません。体調に異変を感じた際は、必ず専門の医療機関にご相談ください。
1. 「限界」のサイン:私が精神科受診を決意した瞬間
公務員の仕事は、世間が思っているほど甘くありません。
過酷な業務量、理不尽な市民対応、厳格な組織での人間関係……。
私もギリギリまで耐えていましたが、ある時期から体に異常が出始めました。
- 朝、強い動悸・吐き気がする
- 夜、布団に入っても仕事のことが頭を離れず、夜中に目が覚める
- 単純なメール作成や起案(決裁)にこれまでの数倍の時間がかかる
- 家で家族といても笑顔になれず、理由もなく涙が出そうになる
- 休みでも仕事のことが頭から離れない
- 将来のことを考えると恐怖と不安しかない
「まだ頑張れる」「仕事に慣れれば落ち着くはず」と自分を騙し続けていましたが、ある朝、布団から体がどうしても起き上がらなくなりました。
ここで初めて、「あ、これは根性や気合の問題じゃない。」と自覚し、受診を決意したんです。
2. 精神科・心療内科の予約
そうは言っても、いきなり心療内科や精神科を受診するのはハードルが高かったので、私はまずかかりつけの内科クリニックを受診しました。
そこで先生に「これは心因性のものだと思うよ」「心療内科か精神科を受診するのがいいよ」と言われ、精神科の受診をすることになりました。
私はたまたま近所の精神科クリニックにすぐに予約が取れましたが、なかには「精神科・心療内科の予約がまったく取れない」方も多くいると思います。
初診はどこも混み合っており、「最短で3週間後〜1ヶ月後」と言われることが珍しくありません。しかし、今限界を迎えている人間にとって、1ヶ月先まで耐えるのは不可能です。
予約を取るためのコツ
- 「初診受付可」のクリニックに直接電話する: ネット予約枠が埋まっていても、電話で「出勤できない状態で本当に苦しい」と状況を伝えると、キャンセル枠や急患枠に入れてもらえる場合があります。
- 「診断書の発行方針」を事前に確認する: 初診当日に診断書を出してもらえる方針か、何回か通院が必要かを受付でやんわり確認しておくと休職手続きがスムーズです。
3. 診察室でのやりとりと「診断書」が出たときの安堵感
精神科の受診には強い抵抗感や「変なレッテルを貼られたらどうしよう」という不安がありました。
しかし、実際の診察は穏やかなものでした。
医師から尋ねられたのは、主に次のようなことです。
- いつ頃からどんな症状(睡眠、食欲、気分)が出ているか
- 職場での業務や人間関係の状況
うまく話す自信がなかったため、私は事前に「いつから・どんな症状が出ているか」をスマホのメモ帳に書いて診察にのぞみました。
特に言葉に詰まってしまう方にはこの方法が非常におすすめです。
診察の末、医師から告げられたのは、
「ストレス障害の状態ですね。今すぐお仕事を休んで治療に専念しましょう。今日、診断書を書きますね。」
診察室を出て、手渡された「病気療養を要する」と書かれた診断書を手にしたとき、悔しさよりも先に「あぁ、これで休めるんだ…」「もう明日からあの職場に行かなくていいんだ」という安心感でした。

「診断書出しますね」と言われたときはホントにホッとしました。
4. 職場(上司)への報告と療養休暇に入るまでのステップ
診断書を手に入れたら、次は職場への連絡です。
ここも緊張するポイントですが、手順さえ知っていれば怖くありません。
連絡の手順と伝えるべきこと
- 直属の上司(課長や係長)へ電話(またはメール)をする 「体調不良で受診したところ、医師から休養が必要と診断され、診断書が出ました」と事実だけを伝えます。
- 出勤は不要 診断書が出ている以上、引き継ぎのために無理に出勤する必要はありません。書類の郵送対応は、後日です。
- 療養休暇(有給の療養)の手続き 公務員の場合、医師の診断書を提出することで、まずは「療養休暇(自治体によりますが、一定期間は給与が100%支給される有給扱い)」が適用されます。
私は直属の課長(上司)に「精神科を受診したこと」「ストレス障害で1か月の休養が必要と診断を受けたこと」「診断書を受け取ったこと」をメッセージで送りました。
上司からは「ゆっくり休むように」とだけ言われ、すんなり療養休暇に入ることになりました。
場合によっては「一度面談できないか」「引き継ぎはどうする」と言われることもあるそうですが、「医師から業務に関するやり取りや出勤を固く止められています」と突っぱねて問題ありません。あなたの健康を守ることが最優先です。
しかし、休職の診断書をもらい、仕事のストレスから解放されてホッとしたのも束の間。
次に私を襲ったのは「これからの生活費やローンはどうなる?」というお金の不安でした。
私が休職中に直面した「給与の現実」と「お金の不安」については、以下の記事で全て公開しています。


5. 今、限界を迎えている公務員のあなたへ
公務員という組織は、穴が空いても組織全体でなんとか回るようにできています。
あなたが命や心を削ってまで守るべき仕事は、この世にひとつもありません。
精神科を受診することや、休職することは「敗北」でも「キャリアの終わり」でもありません。
ただの「正当な権利を使った、命を守るための避難」です。
- 体が動かないなら、今日休んでクリニックに電話してください。
- 診断書をもらったら、堂々と休んでください。
大丈夫です。公務員には手厚い制度(病気休暇・休職・傷病手当金)が用意されています。
まずはゆっくり泥のように眠って、擦り減った心を休めてください。








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