「夜中に目が覚める、そのまま朝まで眠れない」
「常に動悸がする」「部下に話しかけられても、頭に入ってこない」
「休日も仕事のことを考えて吐き気がする」
もし今、あなたがこんな状態にあるなら、まず最初にお伝えしたいことがあります。
「お願いだから、今すぐ立ち止まって休んでください。」
真面目で責任感の強い公務員ほど、「自分が休むと周りに迷惑がかかる」「これくらいで休むなんて甘えだ」と限界を超えて粘ってしまいます。
しかし、心が完全に壊れてしまってからでは、回復までに年単位の時間がかかってしまいます。
この記事では、公務員として限界を迎えていた私が、精神科(心療内科)を受診し、診断書をもらって療養休暇に入るまでの実体験と具体的な手順を隠さずすべてお伝えします。
「休むための最初の一歩」を踏み出すための安全なガイドとして参考にしてください。
1. 「限界」のサイン:私が精神科受診を決意した瞬間
公務員の仕事は、世間が思っているほど甘くありません。過酷な業務量、理不尽な市民対応、厳格な縦割り組織での人間関係……。
私もギリギリまで耐えていましたが、ある時期から体に明確な異常が出始めました。
- 朝、強い動悸・吐き気がする
- 夜、布団に入っても仕事のことが頭を離れず、2〜3時間しか眠れない
- 単純なメール作成や起案(決裁)にこれまでの数倍の時間がかかる
- 家で家族といても笑顔になれず、理由もなく涙が出そうになる
「まだ頑張れる」「仕事に慣れれば落ち着くはず」と自分を騙し続けていましたが、ある朝、布団から体がどうしても起き上がらなくなりました。
ここで初めて、「あ、これは根性や気合の問題じゃない。」と自覚し、受診を決意しました。
2. 精神科・心療内科の予約
私はたまたま近所の精神クリニックにネット予約が取れましたが、なかには「精神科・心療内科の予約がまったく取れない」方も多くみえると思います。
初診はどこも混み合っており、「最短で3週間後〜1ヶ月後」と言われることが珍しくありません。しかし、今限界を迎えている人間にとって、1ヶ月先まで耐えるのは不可能です。
予約を取るためのコツ
- 「初診受付可」のクリニックを片っ端から電話する ネット予約だけでなく、電話で直接「今、出勤できない状態で本当に苦しい」と状況を伝えることで、キャンセル枠や急患枠に入れてもらえる場合があります。
- 「診断書を書いてもらえるか」を事前に確認する 受診時に即日診断書を発行してくれるクリニックか、何回か通院が必要な方針かを電話受付でやんわり確認しておくとスムーズです(休職には診断書が必須なため)。
3. 診察室でのやりとりと「診断書」が出た瞬間の安堵感
精神科の受診には強い抵抗感や「変なレッテルを貼られたらどうしよう」という不安がありました。しかし、実際の診察は拍子抜けするほど穏やかなものでした。
医師から尋ねられたのは、主に次のようなことです。
- いつ頃からどんな症状(睡眠、食欲、気分)が出ているか
- 職場での業務負荷や人間関係の状況
- 自傷他害の危険性がないか
うまく話す自信がなかったため、私は事前に「いつから・どんな症状が出ているか」をスマホのメモ帳に書いて受信に臨みました。言葉に詰まってしまう方にはこの方法が非常におすすめです。
診察の末、医師から告げられたのは一言でした。
「ストレス障害の状態ですね。今すぐお仕事を休んで治療に専念しましょう。今日、診断書を書きますね。」
診察室を出て、手渡された「病気療養を要する」と書かれた診断書を手にしたとき、悔しさよりも先に「あぁ、これで合法的に休めるんだ…」「もう明日からあの職場に行かなくていいんだ」という猛烈な安心感で、涙が止まりませんでした。
4. 職場(上司)への報告と病気休暇に入るまでのステップ
診断書を手に入れたら、次は職場への連絡です。ここも緊張するポイントですが、手順さえ知っていれば怖くありません。
連絡の手順と伝えるべきこと
- 直属の上司(課長や係長)へ電話(またはメール)をする 「体調不良で受診したところ、医師から休養が必要と診断され、診断書が出ました」と事実だけを伝えます。
- 出勤は不要 診断書が出ている以上、引き継ぎのために無理に出勤する必要はありません。必要な荷物の引き取りや書類の郵送対応は、後日や代理(家族等)でも可能です。
- 療養休暇(有給の療養)の手続き 公務員の場合、医師の診断書を提出することで、まずは「療養休暇(自治体によりますが、一定期間は給与が100%支給される有給扱い)」が適用されます。
私は直属の課長(上司)に「精神科を受診したこと」「ストレス障害で1か月の休養が必要と診断を受けたこと」「診断書を受け取ったこと」をメッセージで送りました。
上司からは「ゆっくり休むように」とだけ言われ、すんなり療養休暇に入ることになりました。
場合によっては「一度面談できないか」「引き継ぎはどうする」と言われることもあるそうですが、「医師から業務に関するやり取りや出勤を固く止められています」と突っぱねて問題ありません。あなたの健康を守ることが最優先です。
5. 今、限界を迎えている公務員のあなたへ
公務員という組織は、一度穴が空いても組織全体でなんとか回るようにできています。あなたが命や心を削ってまで守るべき仕事は、この世にひとつもありません。
精神科を受診することや、休職することは「敗北」でも「キャリアの終わり」でもありません。ただの「正当な権利を使った、命を守るための避難」です。
- 体が動かないなら、今日休んでクリニックに電話してください。
- 診断書をもらったら、堂々と休んでください。
大丈夫です。公務員には手厚い制度(病気休暇・休職・傷病手当金)が用意されています。まずはゆっくり泥のように眠って、擦り減った心を休めてください。
