眉間にシワ寄せる上司は、数年後の「自分の未来予想図」と気付いた話。

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職場でいつも眉間にシワを寄せた顔をして、ため息ばかりついていた上司がいました。

正直、私はその上司のことが嫌いでした。
そして今振り返ってみると、私がメンタルを崩して休職した要因の一つに、その上司の存在と、その上司が見せてくれた「自分の未来予想図」にありました。

「あと数年したら、自分もあの席に座って同じ顔をするのか?」という絶望感というかなんとも言えない虚無感を感じるようになったんです。

今回は、みなさんも直面したことがあるか、これから先直面するであろう中堅公務員の限界について、正直に書いてみたいと思います。

目次

「本当はなりたくなかった」と愚痴り、独り言を言う上司

その上司は、とにかく毎日不機嫌でした。

朝、部屋に入っても挨拶なく自分の席につきます。

周囲には「こんなポジション、本当はなりたくなかった」「組織にならされただけだ」と愚痴をこぼしていました。
実際私のいた組織は昇任試験はあるものの経験年数だったりで上のポジションに上がることがありました。

毎日デスクから聞こえてくる「音」

パソコンの画面を見つめながら、深いため息を何度もつく。
そして聞こえるか聞こえないかくらいの声で、「クソッ……」「くそが……」と独り言を吐き捨てる。

本人は無意識の独り言のつもりだったのかもしれませんが、同じフロアで働く部下からすればたまったものじゃありません。
職場の空気がピリピリと張り詰め、何か話しかけるだけでも顔色を伺わなければならない。

毎日のようにネガティブな言葉を吐く上司に、こちらの精神も削られていたんだと思います。

上からの理不尽な指示と、過剰な「ハラスメント対策」の狭間

もちろん、その上司だけがすべて悪いわけではないことも分かってはいました。
上司の上にはさらなる上司がいて、そこからの急な指示だったり、現場を無視した方針が容赦なく降ってくるからです。

急な呼び出しを食らってはデスクに戻って頭を抱え、イライラを隠さずに右往左往している姿は、客観的に見ても痛々しいものがありました。

  • 上層部からの理不尽で突発的であいまいな指示の丸投げ
  • 昔のように感情論で引っ張ることは許されない「部下の育成」のプレッシャー
  • 少しでも指導の語気が強まれば「ハラスメントだ」と騒がれる時代背景
  • 責任とトラブル処理だけが雪だるま式に増えていく現実

上からは叩かれ、下には過剰に気を遣い、どこにも逃げ場がない。
現代の中間管理職がどれほど過酷なポジションなのかを、私は毎日のように見ていたわけです。

月数万円のために、あの席に座りたいか?

さらにやりきれなかったのが、「公務員の給与体系」とのバランスでした。

公務員の給料は、良くも悪くもほぼ年功序列です。
役職が上がって昇給したところで、月に数万円程度。年収ベースで見ても数十万円増えるかどうか、という世界です。
時給換算したらむしろマイナスになっているんじゃないかという感じです。

たった月数万円の昇給と引き換えに、部下を何人も抱え、育成と失敗の責任を負い、ハラスメントに怯え、上からの指示に頭を下げ、毎日「クソッ」と愚痴りながら生きる。

どうしても「割に合わない」と思ってしまいました。

👇40代で感じる出世への疑問や、組織の期待からギアを一段下げる生き方については、以下の記事でも詳しく書いています。

「数年後の自分」が見えてしまった

私自身、現場で係長を経験し、周囲からも「次は課長だな」「早く上がっていけよ」と言われる年代に入っていました。

でも、目の前の課長の姿を見ていると、どうしても嫌だったんです。

「あと数年で、自分があの席に座るのかも」
「自分も毎日苦い顔をして、ため息をつきながら仕事をするようになるのかも」

そんな想像をしてしまったとき、公務員として上を目指す気力が、消え失せました。
「あんな風には絶対になりたくない」「あそこに行くくらいなら、このレールから降りたい」という思いでした。

嫌いな上司から受ける日々のストレスに加えて、「頑張った先に待っているのが地獄」という絶望感。
先が見えてしまったことで心の踏ん張りが利かなくなり、私のメンタルは限界を迎え、休職という形で組織から離れることになったんだと思います。

👇限界を迎えて休職に至るまでのリアルな葛藤や心境の変化については、こちらの記事でまとめています。

まとめ:あの嫌いな上司が教えてくれたこと

当時、毎日イライラを撒き散らしていたあの上司のことは、いまでも好きにはなれません。
ですが皮肉なことに、あの上司が「身を削って最悪の未来予想図を見せてくれた」からこそ、私は組織にしがみつくのをやめることができました。

もし上司が要領よくニコニコと出世していたら、私も何も疑わずに昇任試験を受け、今頃課長となってもっと深い泥沼にハマっていたかもしれません。

  • 職場で苦しそうにしている上司の姿は、数年後の自分の姿かもしれない
  • わずかな昇給のために、自分の心と健康を差し出す必要はない
  • 「この先に行きたくない」と感じたなら、それはレールを降りるタイミング

これが公務員として全員に当てはまる正解だとは思いません。もちろん出世すればその分裁量も多くなりますし自分がやりたい仕事もできますし、そういった仕事がしたい向いてる人もいると思います。
ただ、自分は上司を見て「自分はああなりたくない」と強く感じ、自分の人生を見直しました。

あなたもいざというときのために、自分を守るための準備を静かに始めてほしいと思います。

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この記事を書いた人

【名前】なす(40代・元公務員)

激務とプレッシャーからメンタル崩壊&休職を経験した40代。
資産形成(支出見直し+積立投資)で資産5,000万円を達成し、公務員を退職して「心の自由」を獲得しました。
このブログでは、かつての自分と同じように一人で苦しんでいる公務員に向けて「休職・退職の乗り越え方」や「お金で作る逃げ道」を発信しています。

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