退職してもハローワークで1円ももらえない?公務員は「失業保険」の適用除外

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「もう今の職場は限界だ。いっそのこと公務員を辞めてしまいたい……」

精神的に限界まで追い詰められ、休職や退職が頭をよぎったとき。多くの公務員が、漠然とこう考えてしまいがちです。 「会社員のように、辞めてもしばらくはハローワークで失業保険をもらいながら、傷ついた心を癒やしつつ次のステップを考えればいいや」と。

しかし、ここには公務員という職業に隠された、法律の罠が存在します。

【結論】公務員を自己都合退職した場合、ハローワークから失業保険(基本手当)は「1円も支給されません」。

なぜそんな理不尽な仕組みになっているのか。その法的根拠と、私が心身を壊して退職を考えたときに突きつけられた現実を、すべてお伝えします。

① 雇用保険の適用除外と「失業者の退職手当」に隠された現実

公務員を辞めた後にハローワークへ行っても失業保険がもらえないのは、法律によって明確に定められたルールです。

公務員に失業保険が出ない理由
  • 雇用保険法第6条第6号による「適用除外」 国および地方公共団体の職員(公務員)は、原則として「雇用保険の適用除外」と規定されています。公務員は雇用保険の被保険者ではないため、会社員のように退職後にハローワークで失業保険(基本手当)の受給申請をすることは原則できません。
  • 代替制度「失業者の退職手当」の罠 雇用保険がない代わりに、公務員には独自の救済措置「失業者の退職手当」が設けられています。これは、退職した公務員が失業状態にある場合、「自己都合等で実際に受け取った退職手当の総額」が、仮に雇用保険に加入していたと仮定して計算される「失業保険の基本手当総額」よりも少ない場合に限り、その差額が追加支給される仕組みです。

中堅公務員が直面する「支給ゼロ」の現実

総務省のデータ(地方公務員給与実態調査)によると、地方公務員の「自己都合」による平均退職手当額は、勤続15年〜20年程度でも数百万円規模になります。

この金額は、ハローワークで仮に受け取れる失業保険(通常は数十万〜最大でも150万円程度)の総額をはるかに上回っています。 その結果、計算上の差額は当然のようにマイナスとなり、ハローワークや自治体からの失業給付の上乗せは「1円も支給されない(支給額ゼロ)」ということになるのです。

つまり、公務員を退職した後は、国からの失業給付(セーフティネット)をあてにすることは一切できず、「受け取った退職手当をそのまま切り崩して生きていくしかない」のが現実です。

② 大黒柱としての孤独。セーフティネットなき暗闇と「資産5,000万円の盾」

【私の体験談】退職後に待ち受ける無収入の恐怖

長年、地方公務員としてがむしゃらに働いてきた私ですが、ある時の異動先で致命的に合わない上司の下につき、心と体が完全に崩壊しました。

相談しても無視され、報告すれば叱責される毎日。一方で部下からは業務への愚痴が絶えず、中間管理職として完全な板挟みに。職場に近づくだけで激しい動悸と息苦しさに襲われ、ついにはベッドから起き上がれなくなり、「ストレス障害」の診断を受けて療養休暇に入りました。

天井を見つめながら、「もうこんな組織、辞めてしまいたい」と考え、退職後の生活設計を必死に調べました。 しかし、そこで突きつけられたのが、先述した「公務員はハローワークで失業保険が1円ももらえない」という冷酷な壁でした。

私には、パートで働く妻と、3人の子どもたち(高校生2人、中学生)の、5人の大切な家族がいます。

成長期の子どもたちを抱える我が家のリアルな家計は、控えめに言っても火の車です。 毎月約6万円の住宅ローン、子どもたちの塾代や教育費で毎月数万円、そして家族5人分の食費や光熱費などを合わせると、毎月数十万円という途方もない金額が問答無用で口座から引き落とされていきます。

これだけの支出がある大黒柱の自分が、今公務員を辞めたらどうなるのか。

会社員ならハローワークから失業給付を得て「次の仕事を見つけるまでの猶予期間」を作れますが、公務員である私は、辞めた瞬間に完全に「無収入」になります。 支給されるであろう数百万円の自己都合退職金など、教育費がピークを迎える我が家の生活費の前では、わずか数ヶ月で底を突く「はかない泡」のような金額でしかありません。

「辞めたら、家族を路頭に迷わせてしまう。でも、今の職場に戻ったら、自分が壊れてしまうかもしれない」

国も制度も、心身を壊して辞めざるを得なくなった公務員に対して、セーフティネットすら用意してくれない。 頼れるものが何一つない暗闇のどん底に、一人で放り出されたような恐怖と「圧倒的な孤独と絶望」に、私は布団の中で震えていました。

私を暗闇から救い出した「資産5,000万円超」という最強の盾

しかし、その絶望の淵で私を現実的に救い出してくれたものがありました。 他でもない、私が十数年前からSBI証券で淡々とインデックス投資(全世界株式や米国株式)を続けて築き上げてきた、「約5,000万円を超える圧倒的な個人資産」でした。

かつて投資で手痛い失敗を経験した私は、「長期・積立・分散」の投資信託へシフトし、毎月の手取り給与の20%以上を狂ったように投資へ回し続けてきたのです。

「ハローワークの失業保険が1円も出なくても、この5,000万円がある」 「この資産から年間4%(約200万円)を取り崩し、退職金と妻のパート代、児童手当を合わせれば、無理に再就職しなくても、家族5人で何年間も余裕で暮らしていける」 「もう、あの冷酷な上司の間で、自分の命を削りながらしがみつく必要は無いんだ」

この客観的な数字が頭に浮かんだ瞬間、胸を締め付けていた恐怖と張り詰めていた緊張が解け、安堵を感じることができたのです。

【結論】 公務員を辞めた後に、国はあなたを救ってくれません。 だからこそ、私たちは公務員という立場にただ甘んじるのではなく、万が一の時に「失業保険が出ない現実」に絶望しないためにも、元気なうちから新NISAやiDeCoを活用して、自分の力で「いつでも逃げられる資産という名の盾」を用意しておくべきなのです。

「もう限界だ、辞めたい」と思っても、公務員には失業保険というセーフティネットがありません。国も自治体も、退職後のあなたと家族の生活を救ってはくれないのです。 だからこそ、今の組織に命を削ってしがみつくのではなく、自力で「いつでも辞められる自由」を手に入れる必要があります。 その第一歩となる「お守り代わりの証券口座」の正しい選び方は、以下の記事で全て公開しています。

「失業保険が出ないなら、やっぱり心が壊れても今の職場にしがみつくしかないのか……」 もし今、あなたがそう絶望しているなら、どうか安心してください。

今すぐ公務員を辞める必要はありません。今あなたにとって一番大切なのは、「いざとなれば、自分を求めてくれる別の場所(外の世界)がある」という事実を知っておくことです。

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私も療養休暇に入ってすぐに転職サイトに登録しました。
公務員以外の仕事が山ほどあって、気持ちがラクになりました。

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この記事を書いた人

【名前】なす(40代・元公務員)

激務とプレッシャーからメンタル崩壊&休職を経験した40代。
資産形成(支出見直し+積立投資)で資産5,000万円を達成し、公務員を退職して「心の自由」を獲得しました。
このブログでは、かつての自分と同じように一人で苦しんでいる公務員に向けて「休職・退職の乗り越え方」や「お金で作る逃げ道」を発信しています。

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