「公務員で資産5,000万円なんて、元々実家がお金持ちだったんじゃないの?」 「高給取りの幹部職員だったんでしょ?」
そう思われるかもしれませんが、全く違います。 私はごく普通の40代公務員ですし、投資の才能があったわけでもありません。
むしろ私の15年間の投資歴史は、「手痛い失敗の連続」でした。
FX(外国為替証拠金取引)で一瞬にして資産を溶かし、一発逆転を狙った個別株は思いきり塩漬け…。数々の失敗を経て、遠回りした末にたどり着いたのが「インデックス投資)」でした。
今回は、私が15年かけて資産5,000万円を築くまでの泥臭い道のりと、最終的にたどり着いた「一番堅実でお金が増える置き場所」について失敗談を踏まえて赤裸々にお話しします。
Ⅰ. 失敗の連続だった「投資前編」(15年前〜)
私が投資を始めたのは、今から約15年前のことです。職場の先輩に投資好きがいたのがきっかけです。
しかし、当時の私は投資の知識など皆無。まんまと先輩にのせられて、そこから怒涛の失敗劇が始まります。
1. FX(外国為替)で一瞬にして大損
最初に手を出したのは、少額で大きな取引ができる「FX」でした。 レバレッジをかけて「これで一気に資産を増やそう!」と意気込んだものの、相場が逆をついた瞬間に含み損が膨らみ、あっという間に大きな損失を出して強制ロスカット。
画面の前で冷や汗を流しながら、「自分にはギャンブルのような投資は向いていない」と打ちのめされました。
2. 一発逆転を狙った個別株が「塩漬け」に
FXの失敗に懲りた私は、次に株式投資へシフトします。 しかし、選んだのは「これから伸びそう」という勘だけで買ったハイリスクな個別株。
買った途端に株価は暴落。「いつか戻るはず…」と現実逃避をして損切りもできず、数年間もの間、口座の中で資産価値が削られていく「塩漬け株」を抱えることになりました。
Ⅱ. 迷走期の「投資信託買い漁り時代」
「FXも個別株もだめだ…」と絶望していた頃、出会ったのが「投資信託(プロに運用をお任せする商品)」でした。
しかし、ここでも最初は迷走します。
証券会社や銀行でおすすめされるがままに、アクティブファンド(プロが市場平均以上の成績を狙う商品)や、毎月分配金が出る投資信託、テーマ型のファンドなど、「色々な投資信託を買い漁る」という迷路にハマってしまったのです。
手数料(信託報酬)が高い商品を買ってしまっていたこともあり、思うように資産は増えませんでした。
Ⅲ. たどり着いた最適解:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
数々の失敗と勉強を経て、ようやく私が理解したのは「投資で勝つために必要なのは、天才的なトレード術ではなく『市場全体に長く投資し続けること』」というシンプルな真理でした。
そして、手持ちの失敗資産や買い散らかした投資信託を少しずつ整理し、資産の置き場所をたった1つに集約しました。
それが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンです。
なぜ「オルカン一本」で資産5,000万が作れたのか?
- 業界最安水準の手数料(信託報酬の安さ)昔買っていた高い手数料の商品とは違い、保有コストが極限まで低いため、長期運用で利益が削られません。
- 世界中の成長に丸ごと投資できる1つの国や会社に依存せず、全世界の約3,000社に分散投資されるため、個別株のような「塩漬け・倒産リスク」を極限まで減らせます。
- 公務員の「毎月決まった給与」と相性抜群毎月の給料から、淡々と一定額を積み立てる(ドル・コスト平均法)。暴落が来ようが、給与天引きのような感覚で機械的に買い続けたことが、15年後の5,000万円という成果に繋がりました。
Ⅳ. 40代公務員が失敗から学んだ「お金を増やす3つの鉄則」
私が15年間かけて身をもって学んだ、失敗しないための鉄則は以下の3つです。
- 自分の勘や才能を信じない(ギャンブル投資からの脱却)FXや個別株で勝ち続けられるのはごく一部のプロだけです。素人はおとなしく「インデックス(市場平均)」に勝負を委ねるのが一番の近道です。
- 「ほったらかし」ができる仕組みを作る仕事で忙しい公務員が、毎日株価チャートに張り付くのは不可能です。一度積立設定をしたら、良い意味で存在を忘れるくらいの商品(オルカンなど)を選ぶのがメンタル的にも正解でした。
- とにかく時間を味方につける15年前、FXで大損した時に諦めて投資をやめなくて本当によかったと思っています。「遠回りしても、正解(インデックス投資)に乗り換えて時間をかければ資産は育つ」これが最大の教訓です。
まとめ:失敗したって大丈夫。今日から「正しい置き場所」を選ぼう
私の資産5,000万円は、スマートな投資テクニックで築いたものではありません。
「FXで大損し、個別株を塩漬けにし、遠回りした末にオルカンにコツコツ積み立て続けた結果」です。
もし今、あなたが「投資で損をしてしまった」「何を買えばいいかわからない」と悩んでいるなら、焦る必要はありません。
過去の失敗を勉強代と割り切って、今日から「手数料が安く、世界に分散できるインデックスファンド」に資産の置き場所を変えていけばいいのです。
「いつでも役所を辞められる」という強い盾(5,000万円)は、正しい資産の置き場所と時間さえあれば、特別な才能がない公務員でも作ることができますよ。
【免責事項】
※本記事は筆者の個人的な体験談および投資実績に基づくコラムです。特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資には価格変動リスクがあり、元本保証はありません。運用方針の決定や投資のご判断は、ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
